レポート
目次
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生産ライン自動化で作業者1/10に、容器の成形から梱包まで一括で
京セラドキュメントソリューションズ(本社大阪市)は、複合機用トナーコンテナを生産する玉城工場第7工場(三重県・玉城町)に、新たに導入した自動化生産ラインを公開した。第7工場はトナーコンテナの樹脂成型からトナーの充填、梱包までを一貫して行う。
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日産化学、1方向に放熱するシート、アルミナナノファイバーで柔軟性高
日産化学工業は、平面の1方向のみに熱を伝える「異方性高熱伝導 電気絶縁 放熱シート」を開発、2017年10月3~6日に開催された展示会「CEATEC JAPAN 2017」に参考出展した(図1、2)。熱伝導性フィラーとして、従来製品でよく使われる粒子ではなく、セラミックスナノファイバーの一種である、…
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鉄道総研、AIや最適化の応用研究を公表、製造業と類似する考え方が基本に
鉄道総合技術研究所が2017年8月に開催した「鉄道総研技術フォーラム2017」で、人工知能(AI)や構造最適化といった最新技術を応用した研究の発表展示があった。
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ホンダ、「N-BOX」のボディーを15%軽く、センターピラー外板に1.2GPa級鋼板
ホンダは、ワゴンタイプの軽自動車である2代目新型「N-BOX」を開発、2017年9月1日に発売した(図1)。高張力鋼板の使用比率を高めてボディーを軽量化。併せて、骨格の構造を見直し、衝突安全性を高めた。
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Liイオン電池に製造革新、三洋化成が電極や集電体を樹脂で実現
リチウム(Li)イオン2次電池の製造と言えば、工程の大半は電極づくり─。この常識を覆す電池が登場しそうだ。三洋化成工業が商業化を検討していることを明らかにした新型Liイオン2次電池がそれだ。
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日産、新型「リーフ」の航続距離を400kmに、同サイズ電池で容量3割増の40kWh
日産自動車は2017年9月6日、2代目となる新型の電気自動車(EV)「リーフ」を発表した(図1)。リチウム(Li)イオン2次電池の容量を増やして航続距離を延ばすとともに、駐車支援システム「プロパイロットパーキング」を採用した。同社のミニバン「セレナ」から導入している先進運転支援システム(ADAS)「…
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あらゆる産業をデジタル化、シーメンスが日本での事業展開に本腰
ドイツSiemens社は、製造業など幅広い産業のデジタル化を推進する「デジタル事業」を日本で本格的に展開する。同社が2017年9月に東京都内で開催した記者説明会で明らかにした。同社の産業用IoT(Internet of Things)プラットフォーム「MindSphere」を軸に、顧客のデータ収集・…
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オムロンの製造現場向けIoTサービス基盤、鍵を握るのは「AI搭載コントローラー」
オムロンは、製造現場の知能化を支援するIoT(Internet of Things)サービス基盤「i-BELT」を2017年10月に始動させる。顧客が製造現場のセンサーデータをリアルタイムで分析できるシステムや、その分析結果を制御モデルとして製造現場の機器に反映させるサービスなどを提供する。
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産業用ロボにもサイバー攻撃のリスク、対策は工場まるごとネットワーク上流で
「IoT(Internet of Things)で産業用ロボットが外部環境とつながることが増える。脅威が高まるのは間違いない」(トレンドマイクロのプロダクトマーケティング本部ソリューションマーケティンググループプロダクトマーケティングマネージャーの上田勇貴氏)。
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中小製造業の人手不足にAIで対応、ベテランの知見・ノウハウを埋め込む
人手不足が問題となっている日本の製造業。特に中小企業では若手を確保しにくくなる中で、ベテランの退職に伴う知見・ノウハウの喪失に危機感を募らせている。人手不足対策としてICTを活用したいとのニーズも大きいが、現実的には定年延長や再雇用といった対策にとどまっている。
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1000万色以上を表現できる3Dプリンター、ミマキエンジが2017年内に製品化
ミマキエンジニアリングは、独自開発のフルカラー3Dプリンター「3DUJ-533」を製品化し、2017年内に出荷する(図1)*1。インクジェットノズルから紫外線(UV)硬化樹脂を選択的に吐出し、光を当てて硬化させる材料噴射型だ。業務用2Dプリンターで培った技術を生かし、1000万色以上で高精細なフルカ…
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DMG森精機がサービスの収益化に本腰、自動化やIoT化のニーズに対応
製品だけではなくサービスでも稼ぐ─。DMG森精機が事業構造の変革を進めている。主力製品の工作機械に加えて、顧客の生産ラインの自動化やIoT(Internet of Things)化といったエンジニアリングサービスを新たな収益源として育てる戦略だ。同社が2020年度(2020年12月期)に掲げる連結受…
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日本製紙がCNF強化樹脂を実証生産、自動車用途など目指して開発強化
日本製紙は富士工場(静岡県富士市)でセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂〔図1(a)〕の実証生産設備を稼働させた*1(図2)。植物由来の繊維であるCNFを樹脂に混ぜ、軽くて高強度なCNF強化樹脂を生産する設備である。今回稼働した実証生産設備の生産能力は年産約10tである。投資金額は約3億円とす…
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JR東日本とJR東海が新幹線車両を開発へ
高速走行での安全・快適性の向上狙う
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2017年7月4日、次世代新幹線の開発に向けて試験車両「E956形式新幹線電車10両編成」の新造を発表した。2019年春に同車両を落成させ、試験を開始する。
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新型「カムリ」、エンジンなどもTNGA、ボディーには1.2GPa以上の鋼板を初採用
トヨタ自動車は2017年7月10日、中型セダン「カムリ」を6年ぶりに全面改良して発売した(図1)。新しいクルマ造りの方針である「TNGA(Toyota New Global Architecture)*1」に従って、パワートレーンとプラットフォームを開発したのが特徴だ。日本市場向けにはハイブリッド車…
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スマート工場は誰が構築するのか、 “次世代ラインビルダー”に求められる条件
マス・カスタマイゼーションをはじめとする、次世代型ものづくりの基盤となるスマート工場。その実現のポイントは、生産現場の制御に関わるOT(Operational Technology)と、さまざまなデータを扱うIT(Information Technology)の融合である。だが、特にリソースの限られ…
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神戸製鋼、強度の異なるAl合金を積層、テーラードブランクの代替狙う
現在、自動車のセンターピラーなどのボディー骨格部品は、強度や成形性の異なる高張力鋼板を溶接した後に、プレス成形して製品にする場合が多い。「テーラードブランク」と呼ぶ材料である。
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トヨタやホンダが活用の実態を披露、 製品開発や設備設計で利用が広がるVR
「工場の作業者は普段は3Dモデルを扱うことはないが、実際に生産設備が使いにくくて苦労するのは現場にいる彼ら。そこで、生産準備段階で3Dモデルを使って作業者自身が検討できるシステムとして、MR(複合現実)を活用している」(トヨタ自動車エンジニアリングIT部第3エンジニアリングシステム室主幹の榊原恒明氏…
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製品ライフサイクルの実態をIoTで解き明かす
米PTC社は、IoT(Internet of Things)分野での事業展開を加速させる。データ収集・分析ツールの機能拡張やオープンプラットフォーム化を進めるとともに、主力のPLM(Product Lifecycle Management)ツールとの連携も強化することで、製造業を中心とするIoT需要…
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「自工程完結」の思想で工場をスマート化、良品条件を追求する富士ゼロックス
富士ゼロックスがスマート工場の取り組みを推進している。良品を造るための条件(良品条件)を重視し、その探索に向けてデータを活用していることが特徴だ。