レポート
目次
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複数部品を連続造形できる3Dプリンター、マスカスタマイズ品も効率的に生産
米国とイスラエルに本社を置く3DプリンターメーカーのStratasys社は、開発中の新しい付加造形システム「Stratasys Continuous Build 3D Demonstrator」を、2017年5月に発表した(図1)。
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オークマと日立がIoTで工場を効率化、4つの監視指標で生産リードタイム半減
「日立製作所と共に、工場のスマート化をグローバルに広げていく」(オークマ常務取締役技術本部担当FAシステム本部本部長の家城淳氏)─。
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AIを応用、富士通の製造業向けIoTプラットフォーム
「これまで、顧客からの要望は業務領域ごとのシステム開発が中心だったが、最近は領域を横断するような『つながる仕組み』が求められるようになった」(富士通)。富士通は2017年5月9日、製造業での設計・調達・製造・運用・保守といったさまざまな業務のデータを集約するとともに、その利活用を図る「ものづくりデジ…
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三菱自動車、燃費不正を防ぐ仕組みを発表、開発プロセスと測定方法を変更
三菱自動車は2017年4月13日、2016年に発覚した燃費試験の不正問題について再発を防ぐための社内改革の進捗状況を発表した(図)。開発プロセスを見直し、測定を自動化するシステムを導入。技術開発の力を高め、測定データの取得を自動化することで燃費不正を防ぐ仕組みとした。
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あらゆる現場でAI活用、ルネサスが包括支援サービスを開始
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は、自動車や工場などで人工知能(AI)を活用できるようにするサービス「e-AI(embedded-Artificial Intelligence)ソリューション」の提供を開始する。AIを動作させるMCU(Micro Controller Unit)/MPU…
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樹脂をすり抜けて熱を逃がす放熱材、2018年度からの量産を計画
耐熱塗料メーカーであるオキツモ(本社三重県名張市)は、電子部品などで生じる熱を樹脂の外へ透過させて放出できるアルミニウム(Al)合金製放熱材を開発している。2017年度上期から5cm角の放熱材を月当たり1000枚ほどで社内試作を開始し、2018年度から月当たり100万規模での量産を目指す。
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エクセディ、設計情報統合を短期間に実現 隣の部署のデータが見える
エクセディは、社内のさまざまな部署が持つ技術文書データを一元的に検索・参照できるシステム「EXPRESS(技術情報)」の利用を2017年初めから開始、このほど公表した。手動変速機用クラッチや自動変速機用トルクコンバーター、建設・産業機械用変速機と関連製品、2輪車用クラッチの複数の事業部門にまたがり、…
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スマート工場による「製造業再強化」、成功への道筋が見えてきた
生産性向上からビジネスモデル転換まで、大きな可能性を秘めるスマート工場。その実現に向けた課題はどこにあり、先駆者たちはどう解決しようとしているのか。「製造業再強化」をテーマに2017年3月に大阪と東京で開催された「FACTORY 2017 Spring」では、国内外のさまざまな事例が紹介された。
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日欧メーカーが“走れるHEV”で火花、ジュネーブモーターショーで新型車続々
燃費競争の手段で終わらせない――。エンジンにモーターや電池を組み合わせるハイブ リッド車(HEV)。燃費低減やCO2削減に向けた技術だが、高級車を中心に付加価値の提供手段としての期待が高まってきた。
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機械学習をSOLIDWORKSに応用、設計者の能力を拡張するCAD目指す
「CAD(Computer Aided Design)は設計者を支援(aid)するというより、設計者の能力を拡張(augment)できるComputer Augmented Design であるべき」。こう語るのは、フランスDassault Systemes社SOLIDWORKSブランドCEOのGi…
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ダイソン、シンガポールで「次の一手」、ハードとソフトの融合狙う新研究開発拠点
「ここが我々の未来の中心だ」─。英Dyson社の創業者でチーフエンジニアのJames Dyson氏がこう語るのは、同社がシンガポールに新設した研究開発拠点「シンガポールテクノロジーセンター」だ。Dyson社が、3億3000万ポンド(約478億円)を投じて打った「次の一手」である。
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幅広い材料で早く、安く、手軽に造形、Stratasysが3Dプリンターの新シリーズ
ストラタシス・ジャパン(本社東京)は2017年2月7日、材料押出法*1を採用する3Dプリンターの新製品「Stratasys F123シリーズ」を発売した(図1)。イスラエルと米国に本社があるStratasys社が開発した製品で、「工業用3Dプリンターの機能を、オフィス環境で使えるようにした」(ストラ…
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トヨタとスズキの業務提携が始動、環境・安全・情報技術などで内容詰める
「両社(トヨタ自動車とスズキ)による提携が本日からスタートする」。2017年2月6日に開催した2017年3月期の第3四半期決算の記者会見の席上、スズキ代表取締役副会長の原山保人氏は同日発表した両社の業務提携に向けた覚書の締結について、こう説明した(図)。
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感情や動作をくみ取るクルマ、「CES 2017」に見る未来のモビリティー
かつての家電ショーから、いまやあらゆる分野の技術が集う展示会となった「CES」。近年目立つのが、自動車メーカーによるコンセプトカーや未来技術の展示だ。2017年1月5~8日に米国ラスベガスで開催された「CES 2017」では、各メーカーが人の気持ちや行動を自然にくみ取る未来のクルマの姿を示してみせた…
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クボタ、世界の気象を再現できる新研究棟、自動運転やドローンの開発にも取り組む
クボタは、世界各国の気象環境を再現できる高温試験室などを備えた、新しい研究開発施設を大阪府堺市の堺製造所内に開設、2017年1月17日に公開した(図1)。新施設「堺製造所B-7棟」は延床面積1万m2、約300人の技術者が勤務し、コンバインやユーティリティー・ビークル(多目的四輪車)、乗用芝刈り機など…
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帝人と関西大学のポリ乳酸使った圧電体、ロール状や組みひも状で高機能化
帝人と関西大学は、ポリ乳酸を用いた新しい圧電体2種を共同開発した。ポリ乳酸の形状を整えることで、特定の効果が得られるようにしたのが特徴だ。
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プロトラブズ、新工場で生産能力を5割向上、第3の柱として3Dプリンターも導入へ
切削加工や射出成形の受託製造サービスを手がけるプロトラブズ(本社神奈川県座間市)は2016年12月、同年8月に稼働開始した新工場を報道陣に公開した(図1)。約7億円を投資し、従来の3倍となる9000m<sup>2</sup>の工場に拡張すると同時に製造設備を増強し、生産能力を50%高めた。新工場では…
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IBUKI、成形時の金型特性も合わせて納品、型のたわみ具合や温度を事前に調査
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省人化と品質追求するブリヂストンの工場、IoTを駆使した新タイヤ成型の展開を加速
ブリヂストンが国内工場の競争力強化に向け、同社のフラッグシップ工場である彦根工場(滋賀県彦根市)の品質向上と生産効率改善を加速させている(図1)。2016年に始まった競争力強化の取り組みは、2020年の完了に向けて総額150億円を投資する計画。その中核となるのが、新しいタイヤ成型システム「EXAMA…
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新材料「CNF」で自動車部品を3割軽く、医療分野に向けた製品の開発にも利用
「セルロースナノファイバー(CNF)を使うことで、強度を維持しながら自動車用エンジンカバーを軽量化することができた」。日本のCNF研究をリードする1人、京都大学生存圏研究所生物機能材料分野教授の矢野浩之氏は、こう胸を張る。