レポート
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ジェネレーティブ・デザインを付加造形で、ITの「創造力」を取り込むAutodesk
米Autodesk社は、2016年11月15~17日に米国ラスベガスで「Autodesk University 2016」(以下、AU2016)を開催、新しい設計手法の普及などを軸とした今後の戦略を披露した。基調講演や展示で特に強く押し出していたのが、ジェネレーティブ・デザインと、3Dプリンターなど…
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ものづくりスタートアップをCADで支援、「Solid Edge」を1年間無償提供
米Siemens PLM Software社は、ものづくりに携わるスタートアップ企業向けの優遇プログラム「Solid Edge for Startups」を開始する*。資本金100万米ドル以内、年間売上高1000万ドル以内で設立3年以内の企業に対し、1年間無償で3D-CAD「Solid Edge」を…
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空飛ぶスバルの「B777X」向け新工場、自動化とIoT化で生産性の5割向上狙う
「SUBARU(スバル)」ブランドの自動車メーカーとしてのイメージが強い富士重工業(以下、富士重工)。2017年4月には社名自体も世界的に知名度が高いSUBARUへの変更を予定する。そんな同社のもう1つの事業の柱が航空機事業*1で、主力は米Boeing社の旅客機「777」「787」向けの大型部品だ*…
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東レ、異種材料で構成のコンセプト車、鋼板やAI合金、CFRPで軽量化
東レは2016年10月にプライベート展示会「先端材料展2016」を開催し、新しいコンセプト車を公開した。異種材料で構成するボディーを想定し、樹脂や炭素繊維強化樹脂(CFRP)の新たな使い方を示した(図1)。
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IoTでクルマづくりとビジネスを変える、トヨタ自動車の「コネクテッドカー」戦略
トヨタ自動車は、IoT(Internet of Things)を使ってクルマづくりを変えたり、新しいサービスを提供したりしていくと発表した。IoT化により、全ての自動車をICT(情報通信技術)端末として機能する「コネクテッドカー(つながるクルマ)」に変え、それらを基に自動車ビジネスの変革を目指す。
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第4次産業革命に乗り遅れるな、対応を急ぐ部品メーカー
「第4次産業革命」ともいわれる製造業のスマート化が世界中で加速している。そんな中、完成品メーカーに負けじと部品メーカーも対応を急ぎ始めた。TDKは、IoT(Internet of Things)を取り入れた最先端工場を新設。ニチコンは、東京大学との共同研究で生産ラインのシミュレーション技術に磨きを掛…
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取引先のデータをそのまま使えるCAD、構造最適化の追加機能を間もなく開発
ソリッドワークス・ジャパン(本社東京)は、2016年11月1日に3D-CAD「SOLIDWORKS 2017」(フランスDassault Systemes社)を日本国内で発売する*1。他社製CADのデータをそのまま取り込み、設計作業に利用できる機能「3D Interconnect」を備えたのが特徴(…
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3Dプリンターで小型EVを製造、ホンダが見せた次世代のものづくり
クルマも3Dプリンターで造る時代に─。そんな次世代のものづくり像をホンダが示した。2016年10月4~7日に開催された「CEATEC JAPAN 2016」(幕張メッセ)で、同社は外装部品を3Dプリンターで製造した小型電気自動車(EV)を展示したのだ(図)。
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セキュリティー強化なくしてスマート化なし、DMG森精機と日本マイクロソフトが提携
DMG森精機と日本マイクロソフト(本社東京)は2016年9月9日、工作機械などの制御システムにおけるセキュリティーを中心としたスマート工場の実現で技術協力すると発表した(図1)。インターネットを利用した海外の工場との通信や、クラウド上の外部サーバーを利用した大規模解析の実現などによって工場のスマート…
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「タイランド 4.0」が目指すデジタル革新、日系/ローカル企業が高度化競争へ
「タイを将来に向けて大変革させるキーワードは『デジタル』と『ICT(情報通信技術)』」。2016年9月、タイ・バンコクで開催された「アジアものづくりカンファレンス」において、タイ情報通信技術省副大臣のPansak Siriruchatapong氏はこう語った(図1)。
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「消える電子回路」を開発する研究所、オープン化で輝くXeroxの「PARC」
なぜ鉄道会社と複合機メーカーの研究所が手を組むのか──。
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時代の先端を行く「クルマづくり」、米Local Motors社の自動運転バス
米Local Motors社は、電気自動車(EV)ベースの小型の自動運転バス「Olli」を米IBM社と共同で開発、米国の工作機械見本市「IMTS2016(通称シカゴショー)」(2016年9月12~17日、会場はMcCormick Place)で運行デモを実施した(図1)*。3Dプリンターを使って車体…
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デンソー、2025年を想定した自動運転戦略、車載部品を軸に通信インフラへも開発拡大
デンソーは2016年8月10日、高度運転支援・自動運転分野の技術開発の状況について明らかにした。障害物検出や安全なルート発見のためのカメラ、ミリ波レーダー、LIDAR(レーザーレーダー)といった部品開発の最近の取り組みに加え、2025年までの中長期的な技術開発の方針を表明した。
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油圧ショベル事業をグローバルでけん引、混流生産を鍛えるキャタピラー明石事業所
米Caterpillar社の100%子会社の1事業所ながら、油圧ショベル事業をグローバルでけん引するのが、キャタピラージャパン(本社東京)の明石事業所(兵庫県明石市)だ(図1)。世界中の全9つの油圧ショベル工場のマザー工場であるのに加え、米国外で唯一の建機の主要製品の開発拠点「油圧ショベル開発本部」…
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NI社が産業用IoTに照準、目指すは“プラットフォーマー”
「ビッグアナログデータ」の活用を支援する──。米National Instruments(NI)社は、2016年8月に開催したプライベートイベント「NIWeek 2016」(米オースティン)で産業用IoT(Internet of Things)分野を重視する姿勢を鮮明に示した。産業用IoTでは、現実…
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物流の現場でロボット革命、“鬼門”の多品種ピッキングに挑むアスクル
産業用ロボットは、大量生産の繰り返し作業にしか向かない──。そんな“定説”を覆すような取り組みが始まろうとしている。インターネット通販を手掛けるアスクルが、同社の物流センターでのロボット活用に乗り出したのだ。ロボットにさせる業務は、顧客が注文した品物を倉庫から取り出して箱に詰…
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NECが新炭素材「カーボンナノブラシ」発見、電池やアクチュエーターへの応用に期待
「発見した今回の新炭素材料を観察してみると、カーボンナノチューブ(CNT)にはない要素を確認できた」(NEC IoTデバイス研究所主任研究員の弓削亮太氏)──。
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ブリヂストン、IoTとAIでタイヤ成型を自動化 高品質で生産性2倍の新システム
ブリヂストンは、IoT(Internet of Things)や人工知能(AI)などを駆使して品質のバラつきを抑え、生産性も高める新しいタイヤ成型システム「EXAMATION」を彦根工場に導入した(図1)*。大きさが13~17インチの汎用タイヤを成型するもので、従来のプロセスを見直したのに加え、大量…
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「ロボット開発チームにIT部門から参加」 iRobot社におけるIoTデータの管理
製造業におけるIoT(Internet of Things)の活用において、「集めたデータを誰がどう管理するのか」といった組織の在り方に関する議論が始まっている。IoTの推進をテーマに米PTC社が開催したイベント「LiveWorx 2016」では、このようなIoTの具体的な活用に向けた話題が聞かれた…
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実践が進むスマート工場、「損して得取れ」の観点で投資を
最先端のITで工場を知能化する、「スマート工場」の実現に向けた動きが加速している。2016年6月16~17日に開催されたイベント「FACTORY 2016 Summer」のフォーラムには多くのキーパーソンが登壇し、最新の動向や事例を紹介した(図)*。