レポート
目次
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多関節ロボットで曲面に回路を印刷、アームの先端に3軸の駆動機構を追加
山形大学有機エレクトロニクスセンター教授の時任静士氏の研究チームは、3次元曲面に電子回路を形成する印刷技術を開発した。現在、2つの方法の開発を進めている。1つは、多関節ロボットにインクジェット装置を取り付ける方法。もう1つは、非常に柔らかいブランケットを用いる方法だ1)。
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パナソニックが提供するスマート工場、他社製装置とM2Mで情報共有
米国の「Industrial Internet」やドイツの「Industry 4.0」といったスマート工場が脚光を浴びる中、国内設備メーカーの間で自動化や省人化に向けた製品開発の動きが活発になってきた。
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アジアものづくりカンファレンス報告、研究開発力の強化を急ぐタイ
「タイはASEAN(東南アジア諸国連合)におけるものづくりのハブとなることを目指したい。そのためには、生産性向上と並んで研究開発力の強化が不可欠」。日経BP社と海外産業人材協会(HIDA)らがタイ・バンコクにおいて2015年10月に開催した「アジアものづくりカンファレンス」で、タイ政府高官などの講演…
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スマート工場とは何か、何が必要か、「FACTORY 2015」で第一人者らが講演
ドイツの「Industry 4.0」、米国の「Industrial Internet」、日本では「Industrial Value ChainInitiative」など、IoT(Internet of Things)による情報連携を前提とした新しい工場の実現に向けた動きが世界中で広がっている。20…
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「機械の見える化」から「現場の見える化」へ、コマツがスマートコンストラクションを披露
今回の機能強化の柱となるのが、2015年9月から運用を開始したクラウド・プラットフォーム「KomConnect」と、ICT建機*1に搭載するステレオカメラである(図1)。スマートコンストラクションではKomConnectによって施工現場の各種情報をリアルタイムに収集・蓄積することで、作業進捗の精密な…
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実は多いPC-98制御の生産設備、Windows機への移植サービスが登場
かつて一世を風靡した、NECのパソコン「PC-9800」シリーズ(以下、PC-98)。販売は2003年で終了したが、ものづくりの現場では生産設備や計測機器のコントローラーなどとして今も非常に多くのPC-98が稼働している。そのPC-98を「Windows」パソコン(以下、Windows機)に置き換え…
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PLMと自動化機器を「MOM」で連携、Industry 4.0と言わないSiemens PLM
「PLMと現場の自動化機器をMOMで密接に連携させることで、製品設計から製造までの移行をスムーズにする」。米Siemens PLM Software社社長兼CEOのChuck Grindstaff氏は、同社が現在強化しつつあるMOM(Manufacturing Operations Manageme…
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GEの工場支える日本の“カイゼン道場”、世界各地のものづくり人材を鍛える
航空機エンジン、発電用タービン、鉄道車両、医療機器などを手がける産業機器の巨人、米General Electric社(以下、GE社)。世界各地に工場を持つ、同社のものづくりを支える“道場”が日本にある。
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3Dプリンターで有田焼を成形、伝統工芸をデジタル技術で革新
佐賀県窯業技術センターは、3Dプリンターで造形した立体モデルを焼成して陶磁器の成形品を得る技術「C3DPO(Ceramic 3D-DirectPrint-Out )」を開発した(図1)。石膏型に液状の泥である「泥漿(でいしょう)」を流し込んで硬化させるという従来の成形方法*1に比べて、大幅な工程短縮…
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タブレットで製造・検査データを有効活用、島津、レーザー部品のラインにiPad導入
タブレット端末やスマートフォンなどを導入する生産ラインや検査ラインが増えている。現場でデータを入力できる、紙の帳票やマニュアルよりも現場で検索しやすく閲覧できる情報量が多い、といった利点があるためだ。
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部材、テスト、現地の3重で品質を確保、パナソニック、ホームエレベーター工場公開
パナソニック ホームエレベーター(本社大阪府門真市)は、油圧式ホームエレベーターの新製品を2015年5月末に発表したのを受けて工場を公開した。同社は住宅や小規模介護施設、診療所などに向けたホームエレベーターと小型エレベーターを生産しており、油圧式は本社・門真工場で、ワイヤー式は成田工場(千葉県成田市…
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ガンプラ35周年、進化するものづくり、3Dプリンターと“匠の技”で世界を魅了
ガンプラ(「機動戦士ガンダム」のプラモデル)が入荷するらしいぞ──。そんな噂が流れると玩具店に小中学生の長い列ができた時代があった。1980年代初頭のことだ。「押さないで」「1人1個だよ」と店員にいさめられながら、ガンプラを手に入れる。こうした思い出を持つ40~50代の男性は多いことだろう。
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「日本版インダストリー4.0」が始動、課題と展望が明らかに
ドイツの「Industry 4.0(インダストリー4.0)」をはじめ、世界の各地でITを活用した工場のスマート化に向けた動きが加速する中、日本でも同様の取り組みが始まりつつある。2015年7月に開催されたスマート工場に関するイベント「FACTORY 2015 Summer」では、各界のキーパーソンに…
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トヨタのFCV「MIRAI」向け基幹部品、高圧水素に対応し、静粛性にも気を使う
2014年末に発売されたトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI」には、多くのサプライヤーが部材を供給している。自動車関連技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20~22日、パシフィコ横浜)において各社が出展したMIRAI向け関連部材から、FCVで求められる技術を紹…
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「コペン」の装飾部品を3Dプリンターで造る、ユーザー独自のデザインを選択可能に
ダイハツ工業とストラタシス・ジャパン(本社東京)は2015年6月18日、軽オープンスポーツカー「コペン」の外板に取り付ける装飾部品(DRESSパーツ)を共同開発し、市販化に向けた検討を開始したと発表した。注目すべきは、このDRESSパーツが3Dプリンターによる造形を前提としたものであることだ。
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工場のスマート化はビジネスチャンス、実現に向け半導体メーカーが相次ぎ提案
ドイツの「Industry 4.0」をはじめ、工場のスマート化(ITによる工場の高度化)に向けた動きが、各国や各企業で加速している。しかし、「スマート工場」の実現には多くの課題が存在する。その1つが、スマート化によって生まれる大量の情報をどう処理するかというものだ。さらに、生産ラインにつながる産業機…
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NECがIoTで「日本を支援する」構想、ビッグデータ解析、個体識別などに強み
NECは2015年6月16日、IoT(Internet of Things)を製造業で活用するためのサービスやソフトウエア、システム機器などを「NEC Industrial IoT」として体系化し、それらの提供を開始すると発表した(図1)。NECが独自に開発し、「世界一のレベルにあるビッグデータ解析…
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工場を革新するトヨタの生産技術、“不可能”に挑みコストを大幅削減
トヨタ自動車が革新的な生産技術を相次いで工場に導入している。2008年に起きたリーマン・ショックを機に、コスト削減や品質向上を目指して急ピッチで開発を進めてきた生産技術の数々だ。
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年間1000点の新商品開発を支える、アイリスオーヤマの社長決裁会議
収納用品からペット用品、LED電球、米、家電など幅広い分野にわたって1万5000点以上の商品を販売するアイリスオーヤマ(本社仙台市)。生活に密着した手ごろな価格が受け、2003年以降グループ企業全体の売上高は右肩上がり。2014年度は3000億円を超えた。現在も、年間1000アイテム以上の新製品を投…
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超音波画像を使って健康管理、半導体メーカー自ら市場を開拓
ソシオネクスト(本社横浜市)は、筋肉量や脂肪量を可視化できる超音波センサー端末を使ったソリューション事業に乗り出す(図1、2)*。まずスポーツジムなどへの普及を図り、将来的には医療・介護分野への進出を目指す。