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 身に着けられる電子機器、いわゆる「ウエアラブルデバイス」への関心が高まっている。中でも「本命」の呼び声が高いのは、電子的な機能を盛り込んだ衣服型デバイスだ。日常的に着用する衣服ベースのデバイスであれば、身に着けていることがほとんど気にならず、多くの人に受け入れられる可能性が高いからである。

図1 ゴールドウインの「C3fit IN-pulse」
電極が組み込まれており、簡単に心拍数を計測できる。丸で囲んだ部分がトランスミッター。スナップボタンで固定する構造になっている。

 例えば、ゴールドウインが2014年12月に発売した衣服型デバイス「C3fit IN-pulse」は、トレーニングウエアに電極を組み込んでおり、運動時でも簡単に心拍数を計測できる(図1)。小型の無線トランスミッターを3カ所のスナップボタンで心臓の近くに固定する構造なので、運動の邪魔にならず、リアルタイムの計測データを自動でスマートフォンなどに送信する。いわば、「着る心電計」(同社)だ。

 この電極として採用されたのは、東レとNTT、NTTドコモが開発した「hitoe」である。hitoeは、直径が700nmのポリエチレンテレフタレート繊維に導電性高分子のPEDOT-PSSを含浸させたもの。電極として機能する導電性と、衣類としての適度な伸縮性としなやかさを兼ね備える1)