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 タカタ製エアバッグのリコールが拡大している。最も採用数が多いホンダの場合、リコール対象は2014年12月19日時点で1395万台と年間販売台数の3倍にも上る。他社でも、米FCA US(旧Chrysler)社が367万台、トヨタが310万台、日産が244万台、マツダも59万台、米Ford Motor社が54万台と、合計2400万台以上に達している。

 2014年11月に米上院が開いた公聴会。タカタ製のエアバッグが開いた際に、インフレーター容器が破裂し、金属片により負傷したStephanie Erdman氏が証言に立った(図1)。2013年に2002年型「シビック」の衝突事故で怪我を負った彼女だが、タカタ製エアバッグでは死亡にいたる事故も起こっている。ホンダが把握しているだけで、3人がエアバッグの不具合で死亡したという。複雑なのは、エアバッグの不具合が一つではないことだ。運転席エアバッグと、助手席エアバッグの不具合があるほか、発生時期や原因も複数ある。

図1 米上院での公聴会の様子
Stephanie Erdman氏は2013年に「シビック」の衝突でエアバッグが開いた際に、金属片が顔面に当たり傷害を受けたとする。 画像:Bloomberg/Getty Images

 インフレーターはエアバッグに送るガスを発生させる容器だ。衝突を検知すると、インフレーターの中にあるガス発生剤(火薬)に火を点け、発生したガスが容器の穴を通って布製のエアバッグを膨らませる。