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 2035年、クルマから運転手は消えた。自らの知能とクラウドサーバーや他車両の情報を活かして自動運転する。ヒトや荷物に移動の要望があれば即座に現れ、目的地まで運び、去っていく。乗客にはクルマが気さくに母国語で話しかける。ランチがまだと知り目的地近くの寿司屋を紹介する。乗車料金は、車内広告と個人情報の提供を乗客が承諾すれば、近場ならかからない。過疎地でもシェアカーと宅配のサービスが充実、生活の不便はない。

 マイカーは贅沢品となった。しかし人工知能を占有でき、シアタールームになるので、乗らない価値もある。充電や保守点検はクルマが勝手に済ませてくれる。自動車保険は事故の責任を負うメーカーが加入している。デザインは好み通りにでき、乗り心地はアプリで設定可能だ。旅に出るときには、車内の仮想現実装置で目的地近くの蕎麦屋を疑似体験、気に入ったら予約する。店に着くまで一眠り。注文しておいた料理はすぐに出てくる。

 出張には社用車を使う。郊外の倉庫を兼ねた駐車センターから時間通りに迎えに来る。重役でなくても移動中に仕事ができる。ヘリコプターに乗っていた重役は新交通の空飛ぶクルマを使う。乗り換えせずにドアツードアで移動できる優越感がたまらないという。

 IT(情報技術)がもたらすバラ色の未来。エレクトロニクス業界に恩恵をもたらすのか。

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(a)米Google社が開発した自動運転車。(b)自動運転技術のベンチャーのZMPが開発した自動運転車。(c)タイムズ24が提供中のシェアカー。(d)米Uber社の配車サービスの利用イメージ。(e)米Daimler社が提案した、前列の座席が後ろ向きになるコンセプトカーのインテリアイメージ。(f)住居との段差がない駐車場に収まるホンダの「次世代モビリティ」。(g)(h)米Terrafugia社が開発中の4人乗りのパーソナル垂直離陸機のイメージ。(i)2乗りのカーゴをレールに吊って移動させる米skyTran社が提案する交通システムのイメージ。 (写真:(b)(f)以外は各社)