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車両の周囲をカメラやレーダーなどで捉えて周囲の状況を認識、自車の位置を推定するとともに、周囲のクルマや歩行者の動きを予測する。見えていない先の情報も取り込み、緊急回避を含めた最適な制御をする。これからのクルマには、安全な自動運転をするための処理能力が、いくらあっても足りない。

 「カメラやレーダーなどセンサーからのデータは膨大で、既存のICの能力では処理しきれない。当面はクルマ側とクラウド側のいずれにも高い処理能力が求められ続ける。処理能力が十分になる時期は見えていない」(米NVIDIA社 Automotive Business Unit DirectorのDanny Shapiro氏)。

 自動運転車のコンピューティング能力に対する飢餓感は今後も継続する。2017年までには、走行エリアを限定した自動運転が可能なクルマに1T(テラ)FLOPSの演算能力のチップが複数搭載される見込みだ。NVIDIA社はそれに向けて1TFLOPSの汎用GPUチップを2個搭載したボードを自動運転システムやADAS(先端運転支援システム)用に開発、2016年の量産出荷を見込んでいる。1TFLOPSは15年前に最速だったスーパーコンピューターの処理能力と同じ水準。住宅にあるコンピューターとしては、据え置き型ゲーム機と並んで高性能となる注1)

注1)例えばソニー・コンピュータエンタテインメントのゲーム機「PlayStation 4」は、単精度浮動小数点演算性能1.84TFOPSのGPUを搭載している。