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 米Local Motors社が、米Oak Ridge国立研究所(ORNL)などと開発している3Dプリンテッドカー「Strati」。2015年2月現在で、既に4台を造形、うち2台は実際に走行可能な電気自動車(EV)だ*1

*1 3Dプリンテッドカーを2015年末までをメドに発売する計画。最初に発売するのは、最高速度35マイル/時(約50km/時)で航続距離約80マイル(130km)の“低速仕様”バージョン。価格は1万8000~3万米ドルという。2016年末までには「高速道路を走行可能で、かつ航続距離を倍増させた」(Earle氏)3Dプリンテッドカーを発売する。EVに限らず、エンジン車の3Dプリンテッドカーの開発も計画しており、「熱を遮断する構造を検討する」(同氏)という。

 その研究開発拠点はORNL内の「Manufacturing Demonstration Facility(MDF)」(テネシー州ノックスビル)にある(図1)。この3Dプリンテッドカーの“工場”にあるのは、大きな3Dプリンターと、造形品の表面をなぞるための5軸切削加工機、それに組み立てスペースだ(図2)。コンベヤーや台車のような搬送装置もない。3Dプリンターから降ろしたり、5軸加工機に載せたりするのは「フォークリフトでちょっと持ち上げれば十分」だ(ORNLに常駐する米Local Motors社Advanced Manufacturing EngineerのJames Earle氏)*2

*2 3Dプリンターで造形したStratiの車体の質量は約550kg。通常のクルマの骨格、ドア、フード、内装部品を合わせると約400kg程度であるのに比べると重い。

図1 米Oak Ridge国立研究所Manufacturing Demonstration Facility内にある3Dプリンテッドカーの開発拠点
米Local Motors社の技術者(Advanced Manufacturing EngineerのJames Earle氏)が常駐し、共同で研究開発を進めている。
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図2 3Dプリンテッドカーの製造に必要な設備
(a)はORNL内にある3Dプリンター。米Cincinnati社が製造した「BAAM」の前身にあたる研究開発機。(b)は仕上げ用の5軸加工機。