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図1 ロボットセルで生産する電磁開閉器「MS-Tシリーズ」
電磁開閉器はモーターやヒーターの稼働/停止などの制御や保護に使う機器。工場の配電盤内に設置したり工作機械に組み込んだりして使う。価格は数千~1万数千円。2012年10月発売。
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 セル生産にロボットを導入することで、従来のライン生産に比べて生産性を大幅に高めたのが三菱電機名古屋製作所の可児工場だ。「ロボットセル生産システム」(以下、ロボットセル)と呼ぶ。通常、シンプルな設備で構成するセル生産の常識を覆し、「1つのロボットセルには、6台のロボット*1、8台のプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、7台前後のビジョンセンサーを、多数のセンサー類やサーボモーターとともに設置している」(同工場工作課)。

*1 6台の内訳は、水平多関節(6軸)ロボット1台、垂直多関節(6軸)ロボット3台、部品搬送用ロボット2台となる。

 このロボットセルで組み立てるのは電磁開閉器「MS-Tシリーズ」(図1)。電磁開閉器は、電磁石の磁力によって接触子を動かして接点を開閉させることで、モーターやヒーターの稼働/停止などの制御や保護に使う機器。主な部品は、電磁石を構成するコイルや鉄心、接触子、カバー・ケース類などである。三菱電機の電磁開閉器は近年、日本とは電圧が異なる中国や東南アジア、欧州、北米でも多く使われるようになり、生産する製品の種類が一気に増えた。

 多種類の製品をこれまでのライン生産で対応しようとすると、段取り替えに時間がかかる。そのため設備の稼働率が落ち、生産性が大きく低下してしまう。それを避けるために、同じ製品をまとめて造ると、顧客の注文・納期に柔軟に対応できない。こうした状況を打開する切り札がロボットセルなのだ。