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 車体の接合方法として、レーザー溶接が再び注目を集めている。背景にあるのは、車体の軽量化のさらなる追求だ。そこに、溶接装置の使い勝手や性能の向上が相まって、同溶接を見直す動きが出ている。その採用では欧州自動車メーカーが先行するが、日本の自動車メーカーも水面下では検討を進めている模様だ。

 抵抗スポット溶接から連続レーザー溶接に置き換えることで約8%剛性が向上。さらに溶接位置をフランジの付け根とすることで約13%剛性が向上──。JFEスチールとエイチワンが共同で実施したねじり剛性試験の結果だ。使用した試験片はハット型のもので、開口部側に平板を重ねて、フランジ部分を溶接した。溶接位置は、フランジのセンター部またはフランジの付け根だ。この結果から、レーザー溶接には剛性を高める効果があることが確認された。

 近年、車体の軽量化を追求するために、高張力鋼板の採用が拡大している。強度の高い鋼板を使うことで、板厚を薄くして車体を軽量化するというアプローチだ。だが、薄い鋼板で車体を造ると、車体の剛性が低下しがち。軽量化を図りながら、剛性をいかに維持・向上させるかがますます重要になってきている。