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 トヨタ自動車が2015年1月に発売した大型ミニバンの「アルファード」「ヴェルファイア」は、登場から3代目となる(図1)。上級ミニバンで定評のある同車の全面改良で、チーフエンジニアである製品企画本部ZH主査の吉岡憲一氏が悩んだのは「通常の進化ではだめだ」ということだった。

図1 トヨタ自動車「アルファード」
「大空間高級サルーン」をコンセプトに開発。チーフエンジニアの吉岡憲一氏(右)。
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 両車は、室内スペースの広さ、押し出しの強いデザインなどで、300万円以上の高価格にもかかわらず、上級ミニバンで80%のシェアを握っている。その全面改良を任されたのが吉岡氏だ。同氏は最初に、「ミニバンとしての頂点を極めることでは解はない」と考えたという。

 ミニバンの主なユーザーは子育て層だが、企業の役員車やハイヤーにも使われている。こうした用途では高級車がライバルだ。そこで、ミニバンとして捉えるのではなく、大空間を持ちながら、乗り心地をはじめとした基本性能で高級車に負けない「大空間高級サルーン」を目指したのだ。