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海外販売台数が7割を超えるスズキが世界で攻めに出る。同社が強みとする国内の軽市場、インド市場ともに競争は激化している。軽自動車「アルト」を皮切りに、国内外で新プラットフォームを導入し、価格・燃費で優位性を出す。Cセグメントの中型セダンやクロスオーバー車などを用意し、乗り換え需要も取り込む。

 スズキが、売上高や販売台数を伸ばすための世界戦略は大きく二つに分かれる。一つは、新型「アルト」で初採用した新開発プラットフォームを早期にほかの車種に広げ、世界で価格や燃費性能で競争力のある車両を投入すること。特にインドやインドネシアといった新興国では価格競争力を高めることが絶対条件になる。

 二つ目は、これまでよりも車格の大きい車種を増やすことである。スズキが世界で販売するクルマのうち、軽自動車や軽自動車ベースの車両は販売台数の半分を占めている(別掲記事「軽自動車で培った技術を海外で強みにする」参照)。一方、最近では世界的にSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)や中型セダンなどへの乗り換え需要が高まっている。スズキは軽自動車や軽自動車ベースのスズキのユーザーが乗り換えられるように、B~Cセグメント車を次々に投入することで、他社に流れていく同社のユーザーを生涯に渡って囲い込む。