PR

 2020年に開催される東京五輪。この大イベントに向けては、言語の違いによるコミュニケーションギャップをなくすことや、混雑を招かない人流の制御、災害対策、テロ対策などさまざまな技術が求められる。2016年に本格化すると見られる五輪に向けた各種施設の建設や改修での受注を狙い、日本のエレクトロニクス企業が技術提案を始めている。

身に着けるNFC製品を展開

 オリンピックのワールドワイドスポンサーであるパナソニックは、2015年2月12日~14日、顧客向けの技術展示会「Wonder Japan Solutions」(東京・有明)を開催。そうした技術の一端を披露した。

 同社が見せたのは(1)来日した選手や観客を入国から帰国までNFCを使ってトータルにサポートするシステム、(2)自動翻訳システム、(3)人工的な木陰を作り出す冷却システム、(4)可視光通信による情報提供システム、(5)360度天球映像システムなどだ。

 (1)は訪日客にNFCチップを持たせ、これを身分証明書や鍵、財布、チケットとして使うという提案である(図1)。NFCにパスポートの情報や宿泊ホテルの情報などを関連付けることで実現する。例えば空港でタクシーを拾い、NFCチップを車載端末にかざすとタクシー運転手と会話することなく宿泊先のホテルまで送り届けてもらえたり、このNFCチップを使ってホテルの鍵を開けられたり、店舗での支払いをできたりするようになる。NFCチップ自体は、扇子や根付など日本的な小物に載せることを想定している。

図1(a)
図1(a)NFCチップを搭載した商品例
図1(a)
図1(b)決済処理をしているところ
和な小物にNFCチップを内蔵