ムーアの法則が通用しなくなる時代には、微細化に代わる集積回路の新たな価値向上手段が欠かせなくなる。3次元化やコンピューターアーキテクチャーの刷新など、その芽は着実に出てきた。ひたすらに微細化を追ってきた50年から、多様性の時代へ。技術パラダイムがガラリと変わる。
ムーアの法則の限界を前提とした技術開発が、ここにきて加速している(図1)。微細化に頼らずに集積度や性能を向上する技術、コンピューターアーキテクチャーの刷新などである。キーワードは大きく3つ。「3次元化」「データ中心(data centric)」「非ノイマン」だ。微細化一辺倒だった過去50年の技術パラダイムが、大きく転換する。