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電気料金の高騰や電力自由化を背景に、「ディスアグリゲーション」と呼ばれる技術に注目が集まっている。簡単な測定装置を分電盤に設置するだけで、家庭や事業所にある各機器の電力消費量を推定できるのが特徴だ。これまでは機器ごとにセンサーを設置していたが、その手間やコストを省くことができる。ディスアグリゲーションに対応する分電盤の出荷が目前に迫っており、実用に近い実証実験も相次いで始まった。

 「東京電力が2015年3月に実証実験を開始」「日東工業が2015年6月に対応分電盤を出荷」「NTTが2016年3月末までに実用化」─。これらの動きには共通項がある。いずれも「ディスアグリゲーション」と呼ばれる技術を軸にした動きだ。

 ディスアグリゲーションは、分電盤の主幹に1組の電流センサーを設置するだけで、家庭や事業所にある各機器の電力消費量を推定できる技術を指す。全体の電流波形を測定した後に、サーバーで個々の機器のデータに分離していくことから、アグリゲーション(集合)の反対のディスアグリゲーションと呼ばれている(図1)。

図1 機器ごとの電流波形に分離
家庭や事業所の全体の電流波形を測定した後、サーバーで機器ごとの電流波形に分離する。このデータを基に、電力見える化や省エネアドバイスなど のサービスをユーザーに提供する。サービス提供企業は、取得した電力データをマーケティングなどに活用できる。
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 このディスアグリゲーションの技術開発が、国内外で活発になってきた。国内ではインフォメティスやNTT、海外では英Navetas社などが、ディスアグリゲーション技術を開発している注1)

注1) 三菱電機も過去に「ライフパターンセンサー」として、ディスアグリゲーション技術を発表したことがある。しかしその後、開発を終了した。