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 「世界中のメーカーにとって、米国は、中国よりも魅力的な投資先になった。安いエネルギーコストや消費拡大を背景に、工場への設備投資が大きく伸びている」。こう強調するのはドイツSiemens社の米国法人Siemens Industry社で自動車や航空機分野のFA機器を担当するVice PresidentのJohn Billings氏だ。Siemens社のFA機器は、米国で販売を大きく伸ばしている。

 最近、米国で大型投資に踏み切る企業が目立っている。米General Motors社(以下GM社)やドイツのDaimler社、韓国のHyundai Motor社などの自動車メーカーがとりわけ積極的だ。この他にも大型の投資計画が目白押しになっている(表)。

表 主要メーカーの米国における大型投資計画
自動車や素材の分野を中心に米国で工場への大型投資を決める企業が目立つ。
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 なぜ今、米国で製造関連の投資が増えているのか。まずエネルギーコストが安価なことだ。日本の資源エネルギー庁によると、米国の産業用の電気料金(米セント/kWh)は2012年時点で、日本の1/3、ドイツの半分の水準にある。ガス料金も日本の1/7程度に過ぎない。

 米国の消費者や企業の製品の購入意欲も旺盛で、米国での投資に対するリターンは大きいと考えるメーカーが増えている。米国の実質国内総生産(GDP)は、2014年に2.4%成長し、2015年も3%程度の成長が見込まれる。

 大型投資が加速する米国の製造現場では、今どのような変化が起きているのか。