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図1 象の鼻の動きを研究して開発したロボット「Bionic Handling Assistant」
3Dプリンターで製造された柔らかい樹脂製部品で構成されており、「作業中に人間が近づいて触っても安全」とFesto社でMechatronic Systemsを担当するAlexander Hildebrandt氏は説明する。

 長い鼻を上手に使い、果物をつかんだり、草を食べたりするゾウ。ゾウの鼻は、柔らかい果物でもつぶさずに器用につかむことができる。

 そんなゾウの鼻の生体工学的な仕組みを真似たロボット「Bionic Handling Assistant」を、ドイツの空気圧機器メーカーのFesto社*1が開発した。このロボットは、3Dプリンターで製造した軽くて柔らかい多数の樹脂製部品で構成されており、圧縮空気を制御することにより、アームをさまざまな方向に曲げることができる。先端のハンドは、壊れやすいものでもやさしくつかむことが可能だ(図1、図2)。

*1 Festo社は工場の生産ラインで使われるさまざまな機器を製造する。空気圧アクチュエーター、空気圧サーボシステム、ハンドリング機器、真空機器、バルブ、センサーなどが代表的な製品だ。2013年度の売上高は約23億ユーロ(約3000億円)。世界176カ国で事業を展開しており1万6700人を雇用する。
図2 新しいロボットに搭載した技術
対象物の位置と距離を測定し、空気圧を変化させてロボットを制御する。
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