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 前2回(2015年2~3月号)で、「出る杭」とは、「部分最適」を重んじる人間=「I字型人間」に対して、「全体最適」を重んじる人間=「T字型人間」であること、故にT字型人間は「常識」という「部分最適」に基づく考え方を疑い、常識破りの変化=イノベーションを起こす人間であること、現代はT字型人間の出現を待つのではなく育てるべき時代であることをみてきた。

 そのT字型人間とは、事物の本質という「普遍的なもの」を知ろうとする人間であり、哲学者カントの言う「知(知性)」「情(感情)」「意(意志)」に照らし合わせると、知の領域に「高い論理的思考力」、情の領域に「強い普遍への好感」、意の領域に「広い視野」を持つ人間であることも前回解説した。

 これらを踏まえて、今回からはいよいよ「高い論理的思考力」と「強い普遍への好感」、「広い視野」の養い方、すなわちT字型人間の育て方の神髄を、筆者が2014年秋に始めた「出る杭研修」の内容をベースに明らかにする。