PR
図1 「DPO70000SX」シリーズの外観と特徴 ATI技術を使って、70GHz帯域幅を200Gサンプル/秒で取り込む製品の日本における価格は3680万円から。テクトロニクスは「今回の製品はオシロスコープの土俵を変える製品」(代表取締役の米山不器氏)と意気込んでいる。(図:Tektronix社)
[画像のクリックで拡大表示]

 米Tektronix社は、新型のA-D変換技術を採用して取り込み時の信号劣化を抑えた、帯域幅70GHzで200Gサンプル/秒のデジタルオシロスコープ「DPO70000SX」シリーズを開発、2015年3月27日に発売した(図1)。「ATI(Asynchronous Time Interleaving)」と呼ぶ同社独自のA-D変換技術を初めて製品に搭載したことによって、直流から70GHzまでの全帯域における振幅および位相の劣化と、測定器が持つノイズレベルを競合のオシロスコープよりも抑えたという。

 ATIは、A-D変換器のサンプリング周波数の半分よりも広い帯域の信号をデジタル化する手法の1つである。現在、オシロスコープ向けに利用可能なA-D変換器の最大サンプリング周波数は100GHzという。このためナイキスト周波数の50GHzまでの帯域の信号をデジタル化するのが理論上の限界で、現実的な限界は33G~40GHzとなる。ATIは、100Gサンプル/秒のA-D変換器を使って現実的にデジタル化できる帯域幅を従来比およそ2倍の70GHzに高める。