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「東北地方での部品の調達率を8割に高める」――。東日本大震災の直後にトヨタ自動車が発した宣言が東北地方の自動車産業を活気づけた。それから4年が経ち、理想と現実の狭間で東北の自動車部品メーカーが奮闘している。トヨタ自動車の考えと地場メーカーの歩みを振り返り、今後を展望する。

 「やる気 根気 元気 勇気 宮城・東北」と、毛筆の書体で力強く書かれた看板が目に飛び込んできた(図1)。仙台駅そばのレンタカー店でトヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」を借りてから、40分ほどが経過していた。

図1 決意の看板
宮城県黒川郡大衡村に本社と工場を構えるトヨタ自動車東日本。その敷地の一角に看板を掲げていた。
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 看板が掲げられていたのは、宮城県黒川郡大衡村の一角。そこに、トヨタ自動車東日本が本社を構えている。2012年7月に発足した同社は、トヨタグループの中でアクアを筆頭に小型車の開発・生産を一手に担っている。

 「トヨタのおかげで、何とか頑張ってこれた」。宮城県石巻市で自動車部品の加工業を営む社長は言う。この会社だけでなく、宮城県や岩手県で出会った自動車業界の関係者は異口同音にトヨタへの感謝を語った。