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マルチマテリアル構造ボディーの普及をにらみ、新材料の開発が活発になっている。Al合金は「7000系」の強度と成形性を高め、高張力鋼板の代替を狙う。高張力鋼板は、590MPa級と同等の成形性と2.5倍の強度の実現を目指す。これに加えて将来のボディーでは、Mg合金やCFRPが多く使われる可能性もありそうだ。

 マルチマテリアル構造のボディーへの採用拡大をにらみ、アルミニウム(Al)合金も、より強く成形しやすくなりそうだ。これまで、自動車ボディーに使われているAl合金は、強度と成形性のバランスが良い「6000系」が中心である。神戸製鋼所アルミ・伸銅事業部門技術部担当部長の相浦直氏は、「欧州と日本では6016合金などが、北米では6022合金などが主流になっている」という。

 これらの6000系Al合金の成形性を損うことなく、強度がさらに高いAl合金を開発すれば、「骨格などへの採用が広がる可能性が高まる」と、UACJ技術開発研究所名古屋センター長の戸次洋一郎氏は言う。

 そうした新材料開発の舞台になっているのが、経済産業省が2013年10月に設立した「新構造材料技術研究組合(ISMA)」である。同組合には鉄鋼メーカーや非鉄メーカー、CFRP(炭素繊維強化樹脂)の開発に関わる企業、自動車メーカーなど36社・2団体が参加。輸送機器の軽量化に寄与する新材料の開発や、異種材料を接合する新技術の開発などを進めている。