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図1 LGエレクトロニクス・ジャパンが日本で発売する55型有機ELテレビ。写真右が韓国LG Electronics社のInkyu Lee氏、写真左がLGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役社長の慶甲秀氏。
図1 LGエレクトロニクス・ジャパンが日本で発売する55型有機ELテレビ。写真右が韓国LG Electronics社のInkyu Lee氏、写真左がLGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役社長の慶甲秀氏。
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LGが有機ELにこだわるわけ

 競合他社のほとんどが手を引くなかで、有機ELにこだわる理由は何か。LG Electronics社Senior Vice President, TV/Monitor Business Unit, Home Entertainment CompanyのInkyu Lee氏に聞くと、同氏はまず、「完璧な黒、完璧な色、完璧なカーブ、薄くて趣のあるデザインを実現できるディスプレー技術だからだ」と答えた。完璧なカーブとは、画面を曲面にしても画質が劣化しないことを意味している。

 Lee氏の答えはさらに続く。「有機ELによって、透明なディスプレーや、自由に曲げられる紙のようなディスプレーを実現できる。こうした斬新なディスプレーを導入することで、全く新しいテレビを作れる可能性がある」。実現時期は見通せていない。しかし、テレビに革命をもたらす可能性があるのなら、どんな困難があっても、たとえ1社になっても、その可能性を追求しようという強い意志が、Lee氏とのやり取りから感じ取れた。

液晶テレビとの両面作戦

 今から17年前、当時シャープの社長だった町田勝彦氏は、「ブラウン管テレビを7年以内にすべて液晶に置き換える」と宣言し、液晶テレビの時代を切り開いた。これに対してLG Electronics社は、液晶テレビを引き続き主力製品に据える。液晶テレビの収益や製造インフラを活用することによって、持続的に有機ELテレビの開発、事業展開を行い、その可能性を追求していく考えだ。