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 コマツは石川県の粟津工場にバイオマス・コージェネレーション(熱電併給)システムを完成させ、2015年4月から本格稼働させた(図1)。

図1 コマツのバイオマス・コージェネレーション・システム
(a)ボイラーで発生させた高温の蒸気から、圧縮空気、電力、冷温水の順でエネルギーを取り出す。総合効率は約70%。(b)は建屋、(c)はその内部のボイラー室。ボイラーは地元の機械メーカー製。
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 東日本大震災後、コマツは工場の電力消費削減に取り組んできた。古い工場を立て替え、生産ラインを集約し、生産技術も省エネの観点で見直した。再生可能エネルギーとして550kWの太陽電池も導入した。バイオマス・コージェネは一連の取り組みの最後の仕上げ。これにより「2015年度までに粟津工場内の組立工場の購入電力量を2010年度比で92%削減する」という目標を達成する(図2)。

図2 購入電力を5年間で92%削減
省エネと創エネで組立工場の購入電力を9割削減する。バイオマス・コージェネを安定して運用するには、燃料のチップの安定供給が鍵となる。(b)はタガミ・イーエクスが開発した輸入品をしのぐ性能の大型ドラムチッパー、(c)はコマツ会長の野路國夫氏。
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 このコージェネ・システムは間伐材など未利用の木材資源を燃料とし、ボイラーで高圧の蒸気を発生させる。この蒸気を第1段で工場の圧縮空気用コンプレッサーに、第2段で発電機に、第3段で工場の冷暖房用熱交換器に供給する(図1(a))。発熱量の90%を温熱として利用するため、総合効率は約70%と高い。