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 米国のグラフィックスプロセッサー(GPU)メーカーNVIDIA社が2015年3月に米国で開いた開発者会議「GPU Technology Conference(GTC)2015」では自動車関連の講演が相次いだ。同社は自動運転に不可欠な部品として半導体製品を売り込む。目指すは機械学習により進化する自動車だ。

 GTCに出展した多くの自動車メーカーは、既に車載情報システム用にNVIDIA社のGPUを使っている。その次に同社が目指す応用が自動運転だ。実際、ドイツAudi社は、2015年1月にシリコンバレーからラスベガスまで約900kmを自動運転で走った試作車に、NVIDIA社のGPUを利用している。今回のGTCでAudi社はこの自動運転車について講演し、会場から人があふれるほどの人気を集めた(図1)。

図1 20個のセンサーで900kmを自動運転
米シリコンバレーからラスベガスまでの約900kmを自動運転で走行したAudi社の試作車は、合計20個のセンサーを利用した。
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 自動運転車は「A7 Sportback」をベースにしたもの。NVIDIA社のGPUのほか、合計20個のセンサーを搭載して自動運転を可能にした。近距離レーダーを後方に2個、中距離レーダーを前方と後方に計4個、長距離レーダーを前方に2個配置。カメラ類は、トップビュー用カメラを前方とサイドミラー部に計4個、3次元ビデオカメラをフロントウインドーに1個搭載したという。このほか、レーザースキャナーを前方と後方に計2個、超音波センサーを後方に4個、GPS(全地球測位システム)を後方に1個配置した。

 自動運転向けの製品としてNVIDIA社がアピールするのが開発用ボード「DRIVE PX」である。このボードは同社の最新プロセッサー「Tegra X1」を2個搭載する。Tegra X1は同社の最新GPUアーキテクチャー「Maxwell」に対応し、浮動小数点演算性能が1TFLOPSと高いことが特徴だ。