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YKKはファスニング事業とAP(Architectural Products)事業の2本柱を掲げる。この2つの事業をものづくりの面から支えるのが、各事業部で使う生産設備や金型などを供給する工機技術本部だ。その工機技術本部を2010年から率いる大谷氏は、技術畑出身ではない。だからこそ、長年の慣習にとらわれない抜本的な意識改革を断行できた。

写真:栗原克己

 最高の品質を保つために最適な材料を自ら造り、設備も自社開発するという一貫生産を、YKKでは基本としています。今では必ずしも内製化には固執せず、競争力を第一に考えていますが、一貫生産思想は経営の根幹として今後も継続的に強化していくことに変わりはありません。

 YKKの工機技術本部は、ファスニング事業とAP事業という事業部門に対して、そこで使われる生産設備や金型などを提供する役割を担っています。まさに工機の存在がYKKの競争力の源泉となっているわけです。

 その工機技術本部長として私が赴任したのが2010年4月です。それまでは財務部や経営企画室に在籍しており、技術系を担当するのは初めてのことでした。ただ、外から見ていていろいろとやりたいことはありました。せっかく技術の責任者になったのだから、それを思い切って実行することにしたのです。