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 2015年3月、バンコク郊外のアマタナコン工業団地にある自動車部品メーカーのタイEXEDY(Thailand)社(以下EXT社)の最新工場(第4工場)を訪ねた。同社はEXEDYグループの生産関連会社として、第1工場から第4工場までの合計で、手動変速機(MT)用のクラッチ部品を年間120万台、自動変速機(AT)用のトルクコンバーターを50万台、2輪車用のクラッチを170万台生産している。第4工場はATの生産を担当しており、現在は年間100万台の生産能力を持つ。

日本より少し速いサイクルタイム

 タイの自動車生産台数は年間約200万台の規模に達しており、同社は2020年には300万台になると見込んでいる。そこへ向けて部品を安定的に量産する体制を整える必要がある。一方でタイの賃金は上昇しており、これまでのように低賃金労働者の人海戦術による低コスト化は難しくなりつつある。そこでEXT社は生産性向上のため、日本国内の工場と同程度に自動化が進んだ装置の導入も始めている。

 その1つがトルクコンバーターの最終組み立ての自動化ライン(図1)。監視に当たる作業者はいるが、設備には柵が設けてあり、人手で作業するようにはなっていない。「タイ第4工場のこの設備は、日本国内より2秒短いサイクルタイムで稼働させている」(EXT社Presidentの鈴木隆氏)と、より高い生産性を目指している。

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図1 タイEXEDY(Thailand)社第4工場のトルクコンバーターの最終組み立てライン
建屋2階にある自動化ライン(a)。「日本よりサイクルタイムが2秒短い」という。(b)は1階の、人手による最終組み立てライン。