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 「毎日使えるEVを手ごろな価格で提供する。『Bolt』は(クルマの競争を一変させる)ゲームチェンジャーになる」。米国を代表する自動車の巨人、General Motors社(以下、GM社)で最高経営責任者(CEO)を務めるMary Barra氏は2015年初頭、EV「Bolt EV Concept」の発表の場でこう言い切った(図1)。

図1 「Bolt EV Concept」を発表するGM社CEOのMary Barra氏
2015年1月に米デトロイトで開かれたモーターショーで、GM社がEVに本気で取り組む方針を情熱を込めて語った。
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 Boltはコンセプト車として公開されたものの、3万米ドル程度の価格、1回の充電で200マイル(約320km)以上の走行距離といった発表内容は非常に具体的だった。結局、GM社は2015年2月に入って、Boltを量産する方針を正式に明らかにした。2017年ごろから市場に投入するものと見られる。

 「Tesla Killer(テスラの殺し屋)」。Boltは米国のメディアでこう呼ばれている。現在、米Tesla Motors社(以下、Tesla社)が販売するModel Sや2015年後半に投入するModel Xは800万円以上する高級車で、GM社との競合は少ない。だがTesla社は2017年に3万5000米ドル(約420万円)のEV「Model 3」を投入する。普及価格帯の市場を攻めるTesla社に、GM社もEVを投入して反撃に出ようとしていると米国では捉えられている。