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 トヨタ自動車と世界最大の自動車メーカーの座を争うドイツVolkswagen社(以下、VW社)。同社は傘下のAudi社を含むグループを挙げて電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の開発を加速している。

 米Tesla Motors社(以下、Tesla社)の「Model S」の対抗馬となるEVを発売する──。2015年3月下旬、Audi社は新型EVの「R8 e-tron 2.0(以下、R8 e-tron)」を発表した(図1)。2015年中に受注を開始する予定だ。

図1 Audi社のEV「R8 e-tron 2.0」
Tesla社のModel Sの高級スポーツカータイプと航続距離、加速性能などさまざま面で直接競合する。
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 なぜこのEVは、Model Sのライバルと目されるのか。それはR8 e-tronの仕様が、さまざまな点でModel Sと比類すべきものだからだ。

 R8 e-tronの満充電時のEV走行可能距離(=一充電航続距離、以下、航続距離)は約450kmで、リチウムイオン2次電池の容量は92kWh。モーターの最高出力は340kWで、最高速度は250km/h。停止時から100km/hまでの加速時間は3.9秒と、ガソリンエンジンの高級スポーツカー並みだ。

 一方、Tesla社のスポーツ仕様の上位車種である「Model S P85D」は航続距離が480kmでリチウムイオン2次電池の容量は85kWh。リアモーターの最高出力は350kWで、最高時速は250km/h。100km/hまでの加速時間は3.3秒で、R8 e-tronを0.6秒上回る。