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 電気自動車(EV)の心臓部で、航続距離を左右するだけでなく、最大のコスト要因でもあるリチウムイオン2次電池。EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)が普及すれば、巨大市場に成長する可能性が高い電池産業の勢力図に、大きな地殻変動が起きようとしている。

 台風の目となっているのが韓国の電池メーカー大手、LG Chem社だ。

 「自動車メーカー各社が計画している次世代のEVやPHEV向けリチウムイオン2次電池の5割以上のシェアを既に我々が握った」。LG Chem社の日本法人であるLG化学ジャパンで、電池チームのチームリーダー(部長)を務める韓碩眞氏はこう言い切る。

 LG Chem社は、米General Motors社(以下、GM社)が発売したPHEV「Chevrolet Volt」向けに2010年からラミネート型のリチウムイオン2次電池のセルを供給。2015年中に発売を予定するVoltの次世代モデルにも性能を向上させた電池を供給する(図1)。

図1 General Motors社のPHEV「Chevrolet Volt」の電池パック
LG Chem社製の電池セルを採用する。2015年中に発売する次世代Voltでは、初代Voltと比べて体積当たりの容量を20%増やし、電池容量を18.4kWhへと15%増やす一方、電池セルの数は約33%減らす。
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 2017年頃の発売が見込まれ、満充電時に走行可能な距離を約320km以上にすることを目指すGM社のEV「Bolt」。Bolt向けの電池も、これまでの実績を考えると、LG Chem社が供給する可能性が高い。