電子半導体産業が経済の根幹を成す台湾──。第二、第三の主要産業を育てるべく取り組みを進めている。その筆頭が自動車、特に電気自動車(EV)だ。目標は2030年までにEV輸出で世界5強入りを果たすこと。当局や企業が進める台湾自動車産業界の現状をレポートする。

2014年の台湾における完成車、カーエレ産業の生産額はそれぞれ2171億台湾ドル(1台湾ドル=3.86円換算で8380億円、前年比17.8%増)と1486億台湾ドル(5736億円、同11.3%増)。経済を支える重要な柱として自動車産業が急成長している。そして、次に狙うのが電気自動車(EV)だ。