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「アンコールワットの国」カンボジアはタイとベトナムの中間に位置する。経済の主体は観光と縫製業だ。最近は中国やタイからの製造業の進出先としても注目されており、自動車部品メーカーの間にもその動きが出てきた。自動車市場はまだ小さく、この国ならではの特殊な事情がある。自動車販売会社と経済特区を取材し、同国の実態を探った。

 3月後半のプノンペン、日中の最高気温は37℃に達した。市街中心部のセントラルマーケット周辺は125?の小型バイクや3輪タクシーでごった返していた。またメコン川流域の再開発地域では、2014年6月に開業したイオンモールに加え、東横インなど日系資本の施設の建設が進んでいた。

 驚いたことに、市街各所を走っている車にはトヨタ自動車の「レクサス」ブランドがとても多い。左ハンドルの「RX300/330」「GX470」そして「LX570」などのSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)が目立つ。平日の午後、交通量の多いカンボジア王宮付近で観察してみたが、レクサスブランドを含むトヨタ車が全体の半数以上を占めている印象だ(図1)。

図1 平日の午後のカンボジア王宮の周辺
ベトナムと同様に小型バイクや3輪タクシーが多く、その間にレクサスなどのトヨタ車が多く走る。
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