
(イラスト:Getty Images)
- 第1部:応用動向
においが開く未知の扉 医療、流通、対人関係を変革 - 第2部:技術動向
呼気でがんを早期発見 犬頼みからデバイスへ
五感センサーの最後のフロンティア
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚から成る「五感」の中でセンサーとしての開発が最も遅れていた嗅覚を、携帯端末に実装する動きが目立っている。感度の点でも分析能力の点でも性能が低い人間の鼻に代わって、人間が気づかなかった情報を大量に提供する。食品や薬物、火薬などのにおいの検知に加え、がんなど各種の病気診断にも…日経エレクトロニクス
携帯端末に息をふきかけるだけで、がんなどの病気を早期発見できる。数年前までおとぎ話だと考えられていた技術が、近い将来に現実となる可能性が出てきた。パナソニック、東芝、日立製作所などが世界の研究機関や企業と共に、開発にしのぎを削っている。実現すれば、これまでの医療/ヘルスケアの世界が大きく変わることに…日経エレクトロニクス