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オシロスコープの技術革新が進んでいる。牽引役は光通信分野だ。スマートフォンを中心としたモバイルデータ通信需要の増大で、サーバー間や基幹網のデータ伝送速度を向上させることが急務となってきた。主に400Gビット/秒の信号波形を正確に観察するため、大手オシロスコープメーカーが、新しい回路設計・半導体プロセス・実装技術を盛り込んだ新製品を相次いで市場に投入している。次期製品では、1Tビット/秒超の信号が測定対象となる。

 高速光通信分野の解析が可能なオシロスコープを発売しているのは、米Keysight Technologies社、米Tektronix社、米Teledyne LeCroy社だ(表1)。3社はいずれも新技術を導入し、測定対象の高速化に追従している。

表1 高速光信号を扱えるオシロスコープの例
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 オシロスコープの高速化をけん引するのは、サーバー間で使われる見込みの高速光通信システムである。業界団体での規格化が進行中の400Gビット/秒やそれを超える伝送速度のインターフェース部分の信号波形の解析には、従来の30G~40GHz帯域では足りない。「60GHz以上が必要になる」(テレダイン・レクロイ・ジャパンのアカウント・セールス・マネージャーの辻嘉樹氏)。

 高速化のための新技術は、回路設計、半導体プロセス、実装の3つに大別できる。