これまで(2015年2~5月号)、「出る杭」について、次のように分析してきた。すなわち、出る杭は「全体最適」を重んじる人間=「T字型人間」であり、常識破りの変化=イノベーションを起こす人間であること。T字型人間とは、精神の「知」の領域に「高い論理的思考力」、「情」の領域に「強い普遍への好感」、「意」の領域に「広い視野」を持つ人間であること。さらに、筆者がT字型人間を育てるべくスタートさせた「出る杭研修」では、徹底的に「深く」「広く」「正しく」考えさせることで精神の「スクラップ&ビルド」(知識や考え方の根本的な再構築)を促すアプローチを採っていることを概説した。
今回は、出る杭研修における「深く考える」「広く考える」「正しく考える」の各セクションに続き、その集大成となる「まとめ」セクションの概要について述べる。