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ビデオ・ゲームの優れたノウハウを他分野に生かす「ゲームニクス」に注力してきた筆者に、エレクトロニクス分野での活用法について解説してもらう。連載3回目となる今回は、大ヒット・ゲームを通じて、家電にも応用できる「はまる演出」や「段階的な学習効果」といったゲーム制作のノウハウを紹介する。テンポやリズムを付けたり、発見の喜びを与えることで、ユーザーを夢中にさせる。 (本誌)

 ビデオ・ゲームや映画、音楽といったエンターテインメントにはコンテンツごとに違いがあるものの、必ずテンポとリズムがある。

 映画の場合は基本的に、アクション・シーンとリラックスできるシーンの絶妙なコントロールによって、2時間見続けても飽きないように作られている。これは、制作者が設定したテンポやリズムに観賞者が合わせている形式で、音楽も同様だ。

 一方ビデオ・ゲームでは、ユーザーの気持ちに寄り添うように、制作者がリズムとテンポを調節している。これにより、没入感が高まり、何時間も夢中になって遊べるわけだ。

 こうした工夫は、ゲームや映画、音楽だけに限ったことではない。インタラクティブなユーザー・インタフェース(UI)やコンテンツを扱う電子機器でも、今後欠かせない要素となる。今回は、リズムやテンポをどのように設計して「はまる演出」を実現するのかを中心に、そのノウハウを紹介したい。