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航空宇宙や自動車の分野で実績のある「モデルベース開発」の手法をエネルギー・システムの開発に適用するために、モデルベース開発の基礎から自動車分野での適用例をはじめ、エネルギー・システムでの導入例を紹介する本連載。前回はモデルベース開発の全体像を歴史的な背景から説明した。第2回は、機械系の物理モデルを事例に制御対象を方程式で表す方法について解説する。(本誌)

 「モデル」とは何だろうか。Wikipediaで調べてみると「モデル(自然科学):理論を説明するための簡単な道具的なもの。特に幾何学的な図形を用いた概念や物体」とある。モデルベース開発においては2種類のモデルを取り扱う。それが、コントローラ・モデルとプラント・モデルである。

 コントローラ・モデルとは、要するに制御アルゴリズムのことだが、これをモデルと呼ぶ理由は、Wikipediaで説明されていたように制御アルゴリズムがプログラムや数式ではなく、「Simulink」のブロック線図という図形で表現できるためである。

 一方、プラント・モデルは制御対象のモデルのことである。こちらは前回述べたように、利用が困難な現物の代わりをするもので、単に英語の「Model」の日本語訳である「模型」と表した方がしっくりくるだろう。今回はこのプラント・モデルについて話をしていきたい。