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世界販売台数1000万台の目標を4年前倒しで達成したドイツVolkswagen(VW)社。2015年はトヨタ自動車を抜くとの見方が強まっている。だが、VW社とトヨタの首位攻防戦で見るべきは数年先を見据えた戦略だ。VW社はモジュール化と電動車両、中国市場をキーワードに独走を狙う。

 「2014年は自動車業界にとって試練の年となった。ブラジルやロシアの市場は鈍化し、BRICsでは中国だけが元気だった。この困難な状況の中でも、我々は2014年を成功の年にできた」。2015年3月12日、ドイツ・ベルリン。年次総会の壇上で2014年の業績を振り返ったVW社CEO(最高経営責任者)のMartin Winterkorn氏の表情は充実感を漂わせていた(図1)。

図1 2014年は世界販売1000万台を初めて突破
2015年3月に開催した年次総会で、VW社のCEOであるMartin Winterkorn氏は手ごたえを口にした。

 VW社の2014年12月期(1~12月)の決算は好調そのもの。売上高は2013年12月期と比べて3%増の約2025億ユーロ(約27兆1400億円)で、過去最高を記録した。営業利益は9%増の約127億ユーロ(約1兆7000億円)、純利益は20%増の約108億ユーロ(約1兆4500億円)だった。