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今後数年以内に、40車種もの電動車両を投入するVW社。その中核を担うのがプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。MQBを適用して一気に幅広い車種を展開し、厳しい環境規制に対応する。一方の電気自動車(EV)は、電池開発を進めつつ500km走行できる車種を投入する。

 「短期的な環境意識の変化や原油価格の変動に左右されず、電動車両の開発を加速させる」──。2015年3月の年次総会において、VW社CEOのWinterkorn氏はこう強調した。自動車メーカーによってPHEVやEV、FCVなどどの電動車両に力を入れるかが分かれるが、VW社が選択したのはPHEVである。今後数年で「40車種の電動車両を発売する」計画だが、この内、多くがPHEVになると見込まれる。

 VWブランドの開発担当取締役を務めるNeusser氏は「まずはPHEVに注力し、将来的には全車種に展開していく。EVとHEVの両方の性質を備えており、PHEVはEV社会への橋渡しの役割も担っている」と語る。

 VW社がPHEVの投入を始めたのは2013年(図1)。250台限定で「XL1」を販売した。量産モデルと言えるのは2014年に約3万ユーロ(1ユーロ=136円換算で約408万円)で発売した「ゴルフGTE」が最初。2015年内にはセダンの「パサートGTE」を売り出す。さらに、大型SUVの「トゥアレグ」や最上級セダン「Phaeton」でもPHEV仕様を用意する。

図1 グループの総力を挙げてPHEVを推進
2013年にVW社が「XL1」を発売したのを機に、グループ各社はPHEVの投入を始めた。2015年以降、さらに多くのPHEVの投入が見込まれる。
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 AudiブランドでもPHEVを積極的に推進する。Audi社Audiブランド技術開発担当取締役のUlrich Hackenberg氏は「PHEVは全車種に展開していくことになる」と断言。2016年以降、SUVの「Q7」や大型セダンの「A7」「A8」のPHEV仕様を展開していく。