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VW社の世界販売において36%を占める中国市場。世界最大市場での優位な地位を確かなものにすべく、2019年までに3兆円を投じる。生産能力の増強に加えて、中国専用モデルの拡充を図る戦略である。一方、苦戦の続く北米市場では、2016年に投入する中型SUVが成長のカギを握る。

 2015年4月中旬、中国・上海の中心街を歩いてみてVW社の強さを実感した。タクシー「Santana」や中国専用セダン「Lavida」など、VWマークのエンブレムを付けた多くのクルマが目に飛び込んできた。そして、3月にVW社CEOのWinterkorn氏が発した自信満々のコメントが頭に浮かんだ。「我々は中国ではリーダー的な立場だ」──。

 VW社の中国市場に対する自信は、4月の「上海モーターショー2015」でも鮮明に表れた。VW社は開幕前日に前夜祭を開催。同社取締役で中国市場を統括するJochem Heizmann氏は「我々ほど中国市場に投資し、貢献している自動車メーカーはいない」と語った(図1)。そして、「最先端技術を惜しみなく中国市場に投入していく」と力を込めた。

図1 上海モーターショーで積極アピール
(a)開幕先日に開催した前夜祭で、2019年までに220億ユーロを中国に投じることを宣言した。(b)若者をターゲットにしたハッチバック「Gran Santana」(右)や高級サルーンのコンセプト車「C Coupe GTE」(左)などを初披露した。
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