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エレクトロニクス機器のストレージとして広く普及するHDDとSSD。しかし、それらの不具合が原因で、製品の開発遅延や出荷後の動作不良を招く事態が発生することがある。そこで本連載では、HDDやSSDの基本的な仕組みを紹介しながら、故障の対策手法について解説する。著者は、国内外のエレクトロニクス機器メーカーに勤務の後、現職ではHDDやSSDの故障解析と対策業務に携わっている。(本誌)

 本連載では、HDDとSSDの故障事例と対策手法を紹介していく。故障事例を理解するためには、HDDやSSDの仕組みを理解する必要がある。そこで、基本構造を解説した後に、故障事例と対策手法を紹介していく。今回はこのうち、HDDの基本構造を解説する。

 HDDは、(1)データを保存する「記録メディア(ディスク)」、(2)再生・記録ヘッドで構成する「磁気ヘッド」、(3)磁気ヘッドの退避場所「ランプ」、(4)磁気ヘッドを所定のトラックに位置決めする装置「アクチュエータ」、(5)記録メディアを高速回転するための「スピンドル・モータ」、(6)筐体、(7)回路基板などで構成されている(図1)。

図1 HDDの主要な構成部品
図1 HDDの主要な構成部品
HDDは、記録メディアや磁気ヘッド、ランプ、アクチュエータ、スピンドル・モータなどで構成されている。
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