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本連載ではこれまで、HDDの基本構造やHDDに生じる不具合の原因と対策について紹介してきた。今回からは、SSDの不具合原因と対策について取り上げていく。まずはSSDの内部構成やNANDチップの動作原理、例えばデータの書き込みや読み出し、そして消去といった各種処理について解説する。(本誌)

 「SSDはHDDと違い、突然死する可能性は低い」と誤解しているユーザーがいるかもしれない。だが、我々のところに相談に来るのは、製品寿命前にSSDからデータを読み込めなくなる「SSDの突然死」に見舞われた顧客ばかりである。

 突然死のようなSSDの不具合の原因は、大別して三つある。「SSDに対するユーザーの理解不足」、「製品としての完成度が低いこと」、「HDDとの互換性が十分でないこと」である。SSDに対するユーザーの理解不足とは、ユーザーがSSDの仕組みをHDDほどよく理解しておらず、誤った方法で機器に利用していることに起因する。製品としての完成度が低いこととは、ファームウエアにバグが残っていることを意味する。

 SSDにおける互換性の問題とは、機器とSSDの「相性」を指す。ほぼすべてのSSDには、「ATA-7準拠」や「ATA-8準拠」と記載されており、互換性をうたっている。それでも、各規格は時間が経過するほどバージョンアップを繰り返しており、同じ規格でもバージョンの新旧に応じて機能に差異が出る。それが、相性の問題を引き起こす。HDDもマザーボードとの相性に問題が生じる場合があるが、SSDに比べて発生頻度は少ない。