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前回は、SSDの内部構成やSSDの記憶素子であるNANDフラッシュ・メモリの動作原理などについて紹介した。今回は、大容量化と低コスト化を図るため、民生用途のSSDで進んで いる多値化や微細化によって生じてきたSSDの耐久性と信頼性の低下について解説する。(本誌)

 民生用途に向けたSSDでは、「多値化」と「微細化」によって大容量化と低コスト化を実現してきた。だが、製品の耐久性や信頼性は低下している。今回は、SSDの製品寿命やデータ保持性能の低下を引き起こす要因について説明していく。

 SSDに使用されている記憶素子のNANDフラッシュ・メモリは、「SLC(single level cell)」と「MLC(multi-level cell)」という2種類に大別でき、両者で「書き換え回数」が異なるという点はよく知られている。だが、両者の違いによってもたらされる“影響”について正しく理解している人はまだ少ないようだ。

 例えば、米国でSSDの購入層を対象とした米IT Brand Pulse 社の調査レポート「SSDs with the following type of NAND Flash are best suited for my environment」によれば、利用するSSDに対してNANDの種別が最適かどうかを「知らない」と回答した人が4割弱に上ったという。ここからもNANDの種別の違いがもたらす影響について正しく理解されていないことが分かる。