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今年こそ軽自動車でシェア1位を取る

スズキ会長兼社長の鈴木修氏

 シェアで飯は食えない──。これを口癖にしてきたスズキ会長兼社長の鈴木修氏が、事業方針の転換を決めた。同社が2015年5月11日に開催した2014年度(2014年4月~2015年3月)決算発表会の席上、鈴木氏は「このままでは万年2位になってしまう。売り上げと利益は二兎を追わないといけないとつくづく感じた」とシェア(販売台数)の重要性を力説した。そして「今年こそは1位を取る」(同氏)と宣言した。今年85歳になり、集大成の時期に入ったともいえる鈴木氏。社内を奮い立たせて攻めに出る。

 同社はリーマンショックで業績が悪化した2008年度以降、シェアよりも収益性を重視する経営方針を取ってきた。ライバルのダイハツ工業とはこれまで、激しいシェア争いを繰り広げてきた。2014年度のシェアはスズキが31.3%でダイハツが31.6%と、わずか0.3ポイント差ながらダイハツに1位の座を奪われた。ただし2014年1月~12月の実績では、スズキがシェア1位だった。

 スズキの2015年度の販売計画によると、軽自動車の販売目標は前年同期に比べて16%減少の57万台である。日本自動車工業会の市場予測(同13%減少の190万台)を基に、シェア30%を取ることを前提にして算出したという。