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 ナビタイムジャパンは、スマホのナビ情報を車載ディスプレーに表示するシステムを開発した。メーターパネルやルームミラーに組み込んだ小型ディスプレーに必要最少限の情報だけを表示する。さらに同社は、カーナビ事業で得たビッグデータをさまざまなビジネスに活用する取り組みも見せている。

 ナビタイムジャパンは、日本精機と共同で、メーターパネルなどのディスプレーにスマホの情報を表示できる「つながるメーター」を開発した〔図1(a)〕。スマホとメーターパネルを近距離無線通信規格「Bluetooth」でつなぎ、アプリからの情報を表示できる。運転者から見やすい位置にナビ情報を加工して表示することで、スマホからの情報を安全に確認できる。通常のナビゲーションシステムと違って、クラウドから最新の情報が得られるので更新の手間も省ける。

図1 小型ディスプレーとカーナビアプリの連携
(a)スマートフォンと「つながるメーター」と(b)ルームミラーのディスプレーに表示した例。スマートフォンとBluetooth接続することで、簡略化したナビ情報を表 示できる。
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 ディスプレーに表示できる内容は、簡単な道順案内(交差点名、交差点までの距離、曲がる方向の3点)で、その他にも方面看板の画像、簡易的な地図渋滞情報や、次のサービスエリア(SA)の情報なども表示できる。ナビ情報では、曲がる交差点までの距離を「青→黄色→赤」といったように背景の色を変えて表示することで、視認しやすく工夫している。

 同社によれば、既に複数の自動車メーカーと実用化に向けた話し合いを進めている段階だという。将来的にはHUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)などにスマホの情報を表示することも考えている。

 スマホと車載ディスプレーを連動させる場合、運転者がディスプレーに気を取られないように表示を簡略化する工夫が必要になる。一般的な仕様としては、米Google社の「Android Auto」や米Apple社の「CarPlay」があるが、ナビタイムジャパンのものは簡略化したナビ情報だけなのでBluetooth接続だけで事足りる。Bluetoothのプロファイルは通信の安定したSPP(シリアル・ポート・プロファイル)を採用した。

 近年、スマホの高機能化によって、専用アプリを使えば従来のカーナビ機器と同様に道路情報が分かるようになった。ナビタイムジャパンでは、他にルームミラーにディスプレーを搭載して、スマホとBluetoothで連携できる「ミラーディスプレーナビ」も開発した〔図1(b)〕。