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 中国国務院(政府)が2015年5月19日、製造業の10カ年計画「中国製造2025」を正式発表した。この方針は、李克強首相が2015年3月の全国人民代表大会(全人代、国会)で既に打ち出していたが、より詳細に内容を規定したもの。

 中国をこれまでの「製造大国」から「製造強国」にするという大目標を掲げ、まず2025年までに世界の製造強国の仲間入りを果たし、2035年には製造強国の中位クラスに食い込み、建国100周年の2049年には世界一になることを目指している。中国製造2025は、このうち第1段階に当たる10年間の指針をまとめたものだ。

 中国政府は自国製造業の現状をどう捉えているのだろうか。これについては今回発表された「政府の『中国製造2025』の通知」(以下、「通知」)に描写があるので紹介する。

 「通知」はまず、「数十年の発展を経て、我が国の製造業は規模の上では世界一になった。有人宇宙飛行、有人深海探査、大型航空機、人工衛星、スーパーコンピューター、高速鉄道と装備、ギガワット級発電装置、深海石油探査においては重要技術を擁し、多少は国際競争力もあり、基幹を成す企業もある」と自賛した。