PR

 自動車セキュリティーの標準規格を巡り、世界で主導権争いが始まった。ドイツが、国際標準化機構(ISO)で新しい規格の策定を提案したことが分かった。米国に対抗する動きとみられる。

 2015年6月中旬の京都──。自動車の電子・電装部品領域の標準化を担う「ISO TC22 SC32」の総会の場で、ドイツ自動車工業会(VDA)の担当者が突然切り出した提案に対し、参加者の間に衝撃が走った。SC32の議長ですら直前まで知らされなかった唐突さに加えて、4枚の資料に記した内容が、米自動車技術会(SAE)が検討する規格と対立しかねないものだったからだ(図)。

図 世界で進む自動車セキュリティーの標準化
枠内の内容は、現在検討中、または決まっているもの。車載組み込みシステムフォーラムにおける三菱電機の資料などを基に作成した。
[画像のクリックで拡大表示]