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世界最大市場の中国で台頭している中国自動車メーカーが東風汽車、吉利汽車、奇瑞汽車だ。数ある中国メーカーの中で、自社ブランドの車両の販売を伸ばしている。今後、日系メーカーの強力なライバルになり得る。(本誌)

 中国自動車メーカーの多くは、外資系メーカーとの合弁事業で販売台数を増やしている。ただ「外資頼み」と言える状況で、外資系メーカーのブランドの車両を生産する“製造受託メーカー”という位置付けにとどまっている。

 そうした中、自社ブランド車の販売に力を注ぎ、「外資頼み」を脱しつつあるメーカーが出てきた。代表例が、買収戦略をてこに、自社ブランド車の販売を伸ばす吉利汽車(Geely Automobile社)だ。同社は2010年にスウェーデンVolvo社を買収。2018年に中国メーカーで唯一、自社ブランドの乗用車の販売が100万台を超えるとみられる(図1)。

図1 吉利汽車の世界乗用車販売は100万台超へ
中国メーカー各社が自社ブランドの販売に苦心する中、Volvo社の買収をてこに急成長するのが、吉利汽車である。2018年には世界乗用車販売が100万台を超える見込み。世界トップ25メーカーで見ると、同社の生産台数の伸び率は最高といえそうだ。

 吉利汽車の100万台には及ばないものの、2018年まで自社ブランドの乗用車の販売台数が年平均成長率で二ケタペースと急激に伸びそうなのが、東風汽車(Dongfeng Motor社)と奇瑞汽車(Chery Automobile社)である。東風汽車は、日産自動車やホンダなどの外資系メーカーと多くの合弁会社を設立。合弁で培った技術で新車攻勢をかける。一方の奇瑞汽車は、ほとんど自力で車両を開発し、安さを武器に中国市場で成長している。今後は南米市場などでの成長をうかがう。