PR

クルマのニーズが多様化し、新サービスがビジネスモデルを変革している。米国では個人によるタクシーや相乗りサービスが既存の事業者に取って代わる勢いを見せる。求められているのは、ユーザーが満足する新しいサービスをいかに創造するかだ。ここでは、クルマの使い方や体験、造り方を変えうるユニークな企業を取り上げる。

 ベンチャー発の新ビジネスを取材するため、記者はサンフランシスコ、シリコンバレーに飛んだ。取材の移動もレンタカーや鉄道ではない。スマホで配車アプリを提供する米Uber社の相乗りサービスだ。目的地へ向かう間、乗り合わせた利用者達と身の上話に花が咲く。レンタカーやタクシーを利用するのとは全く異なる体験だ(図1)。

図1 サンフランシスコで利用したUber
(a)「U」のステッカーを貼ったUber車と(b)運転者のRamji氏。
[画像のクリックで拡大表示]

 新しいサービスを利用して感じたのは、単にこれまでのタクシーが安くて便利になったのではないこと。相乗りしたユーザーとコミュニケーションが生まれ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の機能も併せ持つ。スマホの普及がクルマを便利に使うだけでなく、新たな価値を生み出している。

 これまでクルマは自動車メーカーが車両を生産し、渋滞情報サービスなども一貫して提供していた。しかし、運転者の利便性を向上するためや、乗客の体験を一段と進化させるために、様々な機能とサービスが生まれている。クルマメーカーもそのすべてを手掛けることはできず、ベンチャー企業の活躍の場が増えている(表)。

表 消費者からのニーズがクルマ主体のサービスを広げる
[画像のクリックで拡大表示]