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 工場内外の機器やサービスを通信ネットワークでつなぎ、実空間のセンシング技術と情報空間のコンピューティング技術を連携させて新たな価値を生みだす「Industry 4.0」。その医療版ともいえる「Medicine 4.0」を提唱する脳神経外科医がいる。東京女子医科大学・早稲田大学共同大学院 共同先端生命医科学専攻 教授の伊関洋氏である。

 Medicine 4.0の具体的な姿を示すものとして、同氏が東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授の村垣善浩氏らと開発を進めているのが「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」と呼ぶ次世代手術システムだ。手術室内の医療機器をネットワークでつなぎ、各機器の稼働状態や医療スタッフの動きをリアルタイムに解析。この結果を手術ナビゲーションなどに反映することで、現場の「意思決定を自律的に支援する」(伊関氏)システムである。医師の経験や技量に頼るのではなく、科学的根拠やデータベース、エレクトロニクスやメカニクスを駆使して個々の患者に対して最適な治療を施す狙いだ。

図1 “第4次医療革命”を起こす
日本医療機器学会大会で講演する伊関氏。手術室内の医療機器をネットワークでつなぐ次世代手術システムへの取り組みを語った。

 2015年5月の「第90回 日本医療機器学会大会」に登壇した伊関氏はSCOTへの取り組みを紹介(図1)。日経デジタルヘルスの2015年6月のページビュー(PV)ランキングでは、この講演の様子を伝える記事が第9位にランクインした(表1)。